大濠公園の日本庭園

大濠公園の日本庭園は静寂さと時を忘れるほどの異次元空間であった。
大濠公園

大濠公園日本庭園は、都会の中の異空間

大濠公園日本庭園は、大濠公園の開設50周年を記念して昭和59年の開園した廻遊式庭園。 県営の有料施設です。

福岡市の中心部にありながら、都会の騒音は築山された植栽に遮られ、庭園内は鳥の声と水の流れる音にあふれています。 都会の喧騒を離れてまったりと静かなひとときを過ごすのにいいですよ。

日本庭園の入り口

まるで関所のような門構え、冠木門です。
大濠公園日本庭園 門構え
舞鶴公園の福岡城址の門構えにも負けないような入り口です。重厚で良い感じです。

日本庭園の管理事務所

門をくぐると、左手にすぐ管理事務所があります。
ここで入場料を払います。 大濠公園の日本庭園 管理事務所
入場料は、一般240円、子供120円(15才未満)

6才未満のお子さんや、65才以上のお年寄りの方、障害者と付き添いの人は無料です。

大濠公園の日本庭園 開園時間
開園時間は、9:00〜17:00
夏場(6月〜8月)は18:00まで開いています。

月曜はお休みです。月曜が祭日の場合は翌日がお休みとなります。

大濠公園の日本庭園
資料もたっぷり頂きました。
まずはこの資料を見られると良いでしょう。

このサイトを見るだけでも十分かもしれませんが・・・

順路に従って出発です

大濠公園日本庭園は、廻遊式庭園なので、庭園の中を巡回して見て回ることになります。

見るべきポイントがいくつもあるので、順にご紹介します。
大濠公園の日本庭園
この順路表に従って、時計回りに見てゆきます。

だんだんと雰囲気が出てきましたね。
大濠公園の日本庭園
大濠公園日本庭園は、1.2ヘクタールの大きさです。東京ドームの1/4程度ですね。

日本庭園が技術的・芸術的に最も優れていた中世の柵庭技法の古典美を基調に、近代性を取り入れた築山林泉式の廻遊式庭園だそうです。

昔の伝統技術を継承しつつ近代の技法も取り入れた、イイトコどりの美しい日本庭園なのです。

茶室・茶会館

歩き始めるとすぐに茶会館前に到着です。
大濠公園の日本庭園 茶室・茶会館
茶会館と茶室は一般にも開放されていて、御茶会なども良く開かれているようです。 福岡県の県営施設の申し込み先から予約ができます。

茶会館前を過ぎると、メインの上の池に到着です。

日本庭園 上の池 大池泉庭

ここが大濠公園日本庭園の主景
立ち位置がずれていて、全体を見渡せていませんが(汗)、雰囲気は伝わると思います。
大濠公園の日本庭園 上の池
上の池 大池泉庭
東南西に築山を配し、滝石を豪華に組んだ滝を3つ配しています。
池泉中央の中島は不老長寿の理想郷である「蓬莱」「方丈」「瀛洲」の三神仙島を浮かべています。

日本庭園 上の池 大池泉庭


大池にそって進みます。

茶室・茶会館

左手に茶会館が見え隠れしています。
大濠公園の日本庭園
木々の向こうに数寄屋造りの茶会館が見えます。 秋には楓が色づいて、座敷からの眺めがキレイみたいです。
右手奥には草庵風の茶室も備えています。

さらに進んでゆくと滝が現れてきます。
最初は布落滝です。

布落ち(ぬのおち)の滝

布落滝というだけあって、布が落ちてくるような作りになっているそうです。
ようするに落口が水平一直線になっていて、大きな布が落ちてくるような横長の滝。イメージ的には極小さなナイアガラの滝ですかね。
大濠公園の日本庭園 布落滝
滝を囲むように楓を配置されているとのことで、秋の紅葉の季節には風情があることでしょう。

日本庭園 布落ちの滝


池の表情も変わってきます
来た方向を反対側から見た感じです。
大濠公園の日本庭園

さらに進んでゆくと、また滝が現れてきます。
渓流の滝です。

渓流の滝

ちょうど南側に位置する渓流の滝
東と西の山に囲まれた渓谷の美しい滝を表しています。
大濠公園の日本庭園 渓流の滝
ホント渓谷みたいですね。

日本庭園 渓流の滝


池には大きな錦鯉が泳いでいます。
手をたたくと寄ってきますよ。
大濠公園の日本庭園 池の錦鯉

さらに進んでゆくと、また滝が現れてきます。
三段落ちの滝です。

三段落ちの滝

高い峰から流れ落ちる瀑布を表しています。
大濠公園の日本庭園 三段落ちの滝
大濠公園日本庭園の大きな見どころですね。
近くに寄って見るよりも、少し離れて見たほうが全体の雄大さがわかると思います。 周囲の景石や松、サツキなどの木々と共に眺めるのが良いでしょう。

大濠公園の日本庭園
三段落ちの滝と池の鯉


ゆっくりと池の周りを進んでゆきます。

太鼓橋を眺めながら、上の池を過ぎて下の池に向かいます。
大濠公園の日本庭園
木々の間をゆっくりと抜けて「下の池」を過ぎると、枯山水が現れてきます。

枯山水庭

大濠公園側に配置された枯山水。
すぐ横は、大濠公園を散策している人が多くいるのですが、 高い塀に囲まれていて、うまく隔離されています。
大濠公園の日本庭園 枯山水庭
白い築地塀を背景に美しい椎葉石を配した「枯山水庭」です。
全面の白砂は水を、背後の石組は遠くの山を表しているそうです。

ゆっくりと散策するのにいいですね。

大濠公園の日本庭園
枯山水庭


あとは順路にそって戻ってゆきます。

下の池

上の池から太鼓橋の下を流れる川は、そこからニ手に分かれる流れとなります。
一つは激しく、もう一つは緩やかな流れの川になり、王朝時代の曲水庭を基調に作られているそうです。

そしてこの小池に流れ込んできます。
大濠公園の日本庭園 下の池
四季折々の自然の表情を見ることができる大濠公園の日本庭園
仕事が忙しくて、なかなか海や山に行けないOLさんやビジネスマンに、ぜひとも来て欲しいリラクゼーションの場だと思います。
都会の中にあってプチ自然を楽しめる空間です。

少し疲れたかなと思ったら、この異次元空間で時を忘れてリラックスして下さいね。
ポーッとしていると、新しい発想が出てきたり、すごくエネルギーを貰えると思いますよ。


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